1951~2025年の京都市の気温変化
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1951~2025年の京都市の気温変化
これらのグラフは、1951年から2025年まで京都地方気象台で観測された京都の気温の変化を示しています。
a) 日最高気温 b)日平均気温 c)日最低気温
グラフの見方
1年間を1周360°の円で表していて、真上(時計の針で12時)を1月1日として時計回りに日付が進みます。気温は中心からの距離に対応していて、中心からの距離が大きくなるほど、気温が高いことを示していますので、1周(=1年間)すると、冬が円の中心に近く(気温が低く)、夏が円の外側に(気温が高く)膨らんでいます。
1年で1周ですので、75年で75周することになり、年を追うごとにどの程度またどの季節で気温が変化しているのかを見ることができます。
(注)
・5日間移動平均によりグラフを平滑化しています。
・75年の間に京都の気温がどの程度変化してきたのかをわかりやすくするために、10年ごとに色を変えて示しています(凡例参照)。
グラフから読み取れること
日最高気温、日最低気温、日平均気温とも、1950年代から2020年代にかけて、どの季節も高温化していることが見えます。大きな傾向としてはとくに夏季の気温が、2010年代(ピンク色)から高くなり外側にはみ出していることがわかります。
最高気温を見ると、1990年頃までは最高気温が30℃を超える日は年に数えるほどしかなかったのが、2010年頃には7月から9月前半にかけては30℃を超える日の方が多くなり、2020年台に入ると8月を中心に35℃を超える日が頻繁に見られるようになります。
最低気温も同様の高温化の変化を示しています。1990年頃までは8月に最低気温が25℃(“熱帯夜”の基準)に届く日がある程度でしたが、2020年代には7月後半から8月中はほぼ25℃以上の日が大半を占め、2024年には9月後半まで25℃を超えていました。最低気温で注目すべきは、冬の最低気温が高くなっていることです。1980年ごろまでは1月から2月には最低気温が氷点下になることがあたりまえだったのが、そういう日は徐々に減り、2010年ごろ以降は最低気温もほぼ0℃以上になっています。そういえば近年は京都の町中に雪が積もることは稀になりましたね。
(石井励一郎 都留敬子(グラフ作成))